生活へのやさしいアプローチ
Video
Lin-Yen Chou
Interview & Text
Vivienne Lin
HUNDR. Team
Quinn Wu
Shih-Han Chen
Berty Lin
Chuck Chiu
Special Thanks
Jamy Mond Industry Ltd.
Wen-Chen Lee
Tai Fu Textile Co., Ltd.
Shun-Li Chen
Chun-Hsien Chen
生活に刺激を与えてくれるのは、感動をもたらし、いつまでも忘れられないものです。特にデジタル時代の今は、具体的で繊細な品物によって得られる体験がより重視される傾向があります。このような時代だからこそ、哲学者のヴァルター・ベンヤミンが「芸術作品」と呼んだものをよりわかりやすくなります。弊社が大切にするのは、大量生産では再現が難しい、その品物の独自性を確保する繊細なニュアンスを備えた芸術作品です。「Aura Encounter(オーラ・エンカウンター)」と名づけられたHUNDR.コレクションが生み出された背景には、そのような時代精神があります。
職人のアプローチで生み出されたこのコレクションは、肌にやさしく、伸縮性があり、シワになりにくいという、HUNDR.のデザイナーが多機能性衣料に求め、あらゆる条件に適合した理想的な生地で作られています。HUNDR.は、市場では珍しいこの高水準の素材を入手するため、繊維業界で長年にわたり優れた評判を誇る台湾の織物メーカーのJAMY MOND INDUSTRY(鐘茂実業有限公司)と提携しました。
この生地の生産は挑戦的で、決して簡単な作業ではありません。高い品質を実現するには、天然繊維とセルロース繊維の両方の長所を備えたマルチファイバー混紡繊維に、テンセル™リヨセル、綿、ポリエステル、リネンの4種類の素材を混紡する必要があります。その生産工程の複雑さで、多くの企業が挑戦するのをためらいました。そんな中、JAMY MOND INDUSTRY社長のリー氏は、新素材の開発に関心を寄せていただけでなく、業界における豊富な知識と生産に必要なリソースを備えていたため、この野心的な挑戦に取り組むことに意欲を見せました。
リー氏は生産課題について、通常の天然繊維の混紡工程で摩擦により毛玉が発生してしまうことをインタビューで指摘しました。また、繊維の種類により染料の吸収性に差があるため、染色工程のハードルも上がります。こうした課題がありましたが、同氏は、6つのシャトルを備えた機械を使うことで、毛玉の問題を解決しました。さらに、マルチファイバー混紡繊維に染料を定着させる完璧な製法も見つけました。
HUNDR.のテキスタイルデザイナーによれば、この素材は繊細でソフトな肌触りでありながら、シワになりにくく、吸湿発散性と通気性に優れています。したがって、熱帯や亜熱帯地域向けの衣料に最適です。温かみのあるミニマリズムを標榜するHUNDR.の経営理念に対応したこのコレクションは、モダンなシルエットにカットされ、ホームドレスとしても夏のアウトドアカジュアルとしても使用できる絶妙なシンプルさを備えています。デザインはユニセックススタイルをメインに、キューバカラーシャツ、ヘンリーシャツ、ボクサーパンツからシックなVバックのスリップドレスまで、多様なバリエーションが用意されています。HUNDR.は、ルナロック、グレイシャーグレー、サンライズピンクなど、落ち着いた色合いの魅力的なセレクションを提供しています。HUNDR.だからこそ可能になるミックスアンドマッチで、お気に入りのアイテムを組み合わせて、個性的で優雅なスタイルを楽しんでみてください。どんな小さなアイテムにもストーリーがあります。HUNDR.と一緒に、忘れられない思い出を作り、自分だけの物語を紡ぎながら、人生を満喫してください。